木村次郎衆院議員=2024年1月27日、青森県弘前市、野田佑介撮影

 自民党・木村次郎衆院議員(青森3区)の私設秘書だった40代の男性が木村氏からパワーハラスメントを受けたと訴え、木村氏が7日、文書で「一部行き過ぎた言動があったことは事実」と認め、謝罪した。

 男性が6日、青森県庁にある青森県政記者会を訪れ、説明した。男性によると、男性は青森県弘前市にある木村事務所に採用され、7月8日から働き始めた。男性が青森県内で赤信号で停車しようとした際、木村氏が信号無視を指示したり、後部座席に座っていた木村氏が助手席をたたいたり、蹴ったりしたこともあったという。男性は木村氏の威圧的な言葉や行動に苦しみ、体調を崩したため、12日まで働き、退職した。

 木村氏は7日、事実確認を求めた記者会に対して書面で回答した。木村氏は信号無視の指示など車内での行為は否定したものの、「一部行き過ぎた言動があったことは事実で、真摯(しんし)に反省する。不快な思いをされた方に対して心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

 また、男性は平均労働時間が1日約16時間だったとして、弘前労働基準監督署に相談。木村氏は「雇用主として、快適な労働環境を提供できなかったことについて深くお詫(わ)び」するとともに「秘書の労働環境改善に取り組んで参る」とした。(野田佑介)

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