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小田原市長選の届出ビラ。守屋輝彦陣営(左)と加藤憲一陣営(右)とで主張の違いが鮮明だ
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 19日に投開票された神奈川県小田原市長選は、いずれも無所属で前職の加藤憲一氏(60)が、現職の守屋輝彦氏(57)=自民、維新、国民推薦=、新顔の古川透氏(64)を破り、返り咲きを果たした。現職が2期目をめざす選挙は脂がのり、知名度もあって最も強いとされるなか、異例の前職の返り咲きとなった背景に何があったのか。

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 加藤氏は19日夜、当選が決まると「市民の心に、今の市政が市民の暮らしに向かっていないことへの不満があった。誠実で真っ当な市政に戻す」と語った。

 前回の市長選で敗北後にいちどは政界を引退したが、それでも市政への危機感は募った。「市政をなんとかしてほしい、このままじゃ恥ずかしいという話もあった」

対照的だった戦略

 一方の守屋氏は今回、市議27人のうち17人から支援を受ける「盤石の布陣」を敷いた。

 県議時代から所属する自民に…

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