今回の衆院選東京選挙区で、サプライズの一つとされたのが東京30区だ。当初、7期連続当選で首相補佐官を務める長島昭久氏が優勢と見られていたが、立憲新顔で前都議の五十嵐衣里(えり)氏が猛追。長島氏は6348票差で敗れた。朝日新聞の出口調査からは無党派層に加え、与党支持層の一部も取り込み、票を積み上げた五十嵐氏の姿が浮かび上がる。
調査は30区内30カ所の投票所で実施。1311人から回答を得た。30区は計5人が立候補したが、長島氏と五十嵐氏の事実上の一騎打ちとなり五十嵐氏が競り勝った。ただ、長島氏は比例区で復活当選した。
出口調査の結果を支持政党別にみると、立憲支持層の89%が五十嵐氏に投じたとした一方、長島氏に投票したと答えた自民党支持層は75%にとどまり、公明支持層も固めきれなかった。
自公票が一定程度流れたと見…