政府の米価抑制方針をめぐり、自民党の森山裕幹事長は24日、「農家がコメを引き続き作っていこうと思ってもらうため、再生産ができる価格で売買されることが大事だ。安ければいいというものではない」と述べた。生産者側の不安を払拭(ふっしょく)するねらいがあるとみられる。
党宮崎県連大会の講演で語った。大会には「コメは売るほどある」と発言して農林水産相を辞任した江藤拓氏も出席し、「参院選もある中で、さらに党にとって厳しい要素を作ってしまった。自らを恥じるばかり」と改めて陳謝。県連会長も辞任した。
一方、小泉進次郎農林水産相は同日、札幌市内での講演で「2千円の備蓄米を入れて、異常な高騰をなんとか抑え込んでいきたい」と強調。「農家が再生産できる価格は大事だが、あまりにも今は高いんじゃないか」と指摘し、「このまま高止まりが続いたらコメ離れが進んでしまう」と述べた。