平田郁美教育長(左端)に受賞を報告する県立尾瀬高校の生徒たち=1月30日、群馬県庁

 農山漁村を活性化する優れた取り組みを選ぶ国の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝アワード」で、群馬県立尾瀬高校が優秀賞と特別賞に選ばれ、1月30日、代表生徒4人が県庁で平田郁美教育長に報告した。

 尾瀬高校は1996年、「自然との共生」が図れる人づくりを目指し、全国から生徒を受け入れる自然環境科を設置した。今回の受賞は、地元団体と協力し、たくさんの生徒が自然保護活動に参加してきたことや、卒業生の多くが地元のために活躍していること、また、自宅からの通学が困難な生徒が地域の家庭にホームステイし、地域が生徒たちにとっての「第2のふるさと」となっていることなどの取り組みが評価された。

 全国から496件の応募があり、優秀賞は有識者懇談会が選んだ30件の「優良事例地区」のうち、特に優れた5件に授与された。

 出席した同科3年の岩田凌空さんは埼玉県出身で、3年間をホームステイで過ごした。「沼田や片品の魅力や自然の価値がよくわかった」。今後は北海道で環境保全の研究に取り組む。大沢璃音さんは大学では栄養学を学ぶが、「趣味の山登りなどずっと自然と関わっていきたい」と話していた。

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