トランプ次期米大統領は10日、競争政策を担う米連邦取引委員会(FTC)の委員長に、現委員のアンドリュー・ファーガソン氏を昇格させると発表した。同氏はSNS大手によるアカウント凍結を「検閲」と批判しており、自らを「検閲の被害者」と呼ぶトランプ氏のメガネにかなったようだ。
トランプ氏はこの日、ファーガソン氏の起用を自身が営むSNS「トゥルース・ソーシャル」上で公表。「ビッグテック(IT大手)による検閲に立ち向かい、言論の自由を守ってきた実績がある」とたたえた。
ファーガソン氏はバージニア州の司法長官を最近まで務めた法律家。最近公表した声明で、IT大手が投稿内容に応じてアカウントを凍結することについて、「自由で開かれた意見交換が違法に制限」されるリスクを指摘。そうした事例に対しては、反トラスト法(独占禁止法)を「厳格に適用」するべきだと訴えた。
2021年の米連邦議事堂襲…