シートベルトの大切さを学ぶ子どもたち(本文とは関係ありません。画像の一部を加工しています)

 夏休みに入り、帰省ラッシュとなるお盆も目前。車で遠出する人も増えるなか、改めて見直したいのが、子どもへのシートベルトの正しい使い方だ。単につけていればよいわけではない。誤った使い方は、命にかかわるという。

 福岡市で昨年8月、軽乗用車とバスが衝突し、軽乗用車の後部座席に乗っていた7歳と5歳の子どもが亡くなる事故があった。2人ともシートベルトはしていたが、チャイルドシートは使っていなかったとされ、ベルトによって腹部が圧迫されて内臓損傷した可能性が指摘されている。

 道路交通法は6歳未満にはチャイルドシートの使用を義務づけているが、6歳以上に義務はない。ただ、日本自動車連盟(JAF)は使用の目安を年齢で区切っておらず、「身長150センチ未満」としている。

 チャイルドシートは、乳児用(ベビーシート)、幼児用、学童用(ジュニアシート、ブースターシート)の三つある。

 150センチに満たない子どもが、チャイルドシートを使わずにシートベルトをすると、どうなるのか。

シートベルト、どこに注意?

 首や腹部にベルトがかかってしまい、衝突事故があったときに、頸椎(けいつい)や内臓を損傷する危険性が高くなる。ベルトが鎖骨の中心部分から胸骨、腰骨の低い位置に通るのが正しい使い方だ。

 交通事故総合分析センター(…

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