第80期囲碁本因坊戦五番勝負（毎日新聞社主催）の第3局が6日、大阪府守口市で打たれ、挑戦者の芝野虎丸十段が一力遼本因坊に175手までで黒番中押し勝ちした。今シリーズ初勝利で、スコアを1勝2敗とした。
第2局まで連敗した芝野だったが、本局は序盤早々に優位に立ち、一力に反撃の機会を与えずそのまま押し切った。第4局は18日、三重県鳥羽市で打たれる。
芝野は昨秋の名人戦で一力に敗れ、タイトルを奪われた。無冠からのスタートとなった今年は、4月に井山裕太王座から十段を奪還。直後の本因坊戦でも挑戦権を獲得し、一力、井山への巻き返しを図っている。本因坊戦に続く碁聖戦でも井山への挑戦を決めている。
