第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は7日、芝野虎丸十段が関航太郎九段に272手までで黒番半目勝ちし、リーグ成績を5勝2敗とし、挑戦圏内に踏みとどまった。
挑戦者レースは現在、井山裕太王座が6戦全勝で首位を走り、星二つ差で6勝2敗の福岡航太朗七段、5勝2敗の芝野、許家元九段が追う展開。
井山は残る2局のうち1勝すれば優勝が決まり、挑戦権を獲得する。しかし連敗すれば、最終成績を6勝2敗で打ち終えた者のうち、リーグ序列がもっとも高い者と挑戦者決定プレーオフを打つことになる。前名人の芝野は序列1位のため、最終局に勝てば許、福岡に優先してプレーオフの権利をつかむ。
最終戦は今月21日、すでに全日程を終えた福岡を除くリーガー8人が一斉に対局する。芝野の対戦相手は村川大介九段(現在1勝5敗)。芝野、福岡と2敗で並走する許は山下敬吾九段(同1勝6敗)と打つ。首位の井山は14日に余正麒八段(同3勝3敗)と、最終局で広瀬優一七段(同2勝4敗)と対戦する。