花粉症対策への政府の動きが鈍いことに、推進してきた議員たちの怒りが蓄積している。背景には何があるのか。

 4月24日、国会内の会議室。官僚たちを前に自民党の井野俊郎衆院議員がかみついた。

 「いろんな省庁がいろんな取り組みをしているが、意味があるのか。全然、変わっていないじゃないか」

自民議員が怒ったわけ

超党派「花粉症対策議員連盟」の会合=2025年4月24日午前9時31分、国会内、笹山大志撮影

 超党派の「花粉症対策議員連盟(ハクション議連)」での一幕。石破政権になって議連が開かれるのは初めてだった。

 この日の会合には、農林水産…

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