秋田県民の花見予算は4303円――。民間気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)が、こんな調査結果を公表した。全国平均(2997円)を大幅に上回り、他を引き離しての全国1位だった。
同社が2月、スマートフォンのアプリを使って調査。予算のほか、花見に行く予定があるかや桜の名所などを尋ねた。
予算は、全国平均が昨年よりも166円アップした。2019年以降の7年間で最高額になり、コロナ禍前の水準を上回る金額になった。
秋田は昨年の6位から首位へ。2位の熊本(3680円)を大きく引き離し、唯一の4千円台の回答となった。
同社の広報担当者は「東北は例年、お花見の予算が多い地域。秋田は角館など桜の名所が身近にあるので、お花見に対する意識が高いのではないか」としている。
東北では、例年上位につける青森が3461円で4位。以下、福島3147円(18位)、山形3075円(21位)と続く。宮城2698円(39位)と岩手2618円(43位)は全国平均を下回った。
花見の予定を聞くと、全国の36・9%が「行く」と回答。都道府県別では、秋田は42・3%(11位)が「行く」と答え、東北では青森の46・6%(5位)が最高だった。首位は佐賀の56・5%。
名所7選は弘前公園がトップ
全国の「一度は行ってみたい桜の名所7選」は、弘前公園(青森)がトップ。東北からは他に、三春滝桜(福島)が4位、角館のシダレザクラ(秋田)が7位に入った。
2日発表の同社の桜の開花予想によると、秋田市の満開日は15日。昨年より1日遅く、平年より7日早いという。