お坊さんたちがつくるフリーペーパー「フリースタイルな僧侶たち」。宗派を超えて若手僧侶らが「同世代に仏教を届けたい」と創刊し、今年で15周年を迎えた。編集長の世代交代を重ね、今も若者の手にとってもらおうと模索を続けている。
京都市下京区の龍岸寺で10月上旬、歴代代表・編集長のトークイベントが開かれた。初代代表・編集長だった浄土宗の池口龍法さん(44)が住職を務める寺で、フリスタのファンら約50人が集まった。
創刊時の池口さんは28歳。「宗派を超える活動がまだタブーだったころ。ネットが普及してつながれる時代に、自分たちの好きなものを同世代に伝えない手はないなって」と思いを語った。
自殺や貧困の問題に取り組む若手僧侶たちを特集する一方、海外の寺院や精進料理のレシピも紹介。硬軟交えた企画が注目され、やがて発行部数は1万部を超えた。
2015年4月の34号から…