8カ所のテーブルに分かれて市議と語り合う学生=2024年11月5日午後2時34分、京都府福知山市堀、滝川直広撮影

 10、20代の政治参加を高めようと、福知山公立大(京都府福知山市)で5日、福知山市や綾部市などの市議会議員8人と学生16人が語りあった。地域経営学部の杉岡秀紀准教授のゼミが開いた。イメージが変わったという学生もいた。

 綾部市議の種清喜之さん(40)は「議会や政治家がどのように情報発信をすれば若い世代は関心を持ってくれるか」をテーマにした。TikTokの動画を議会で使うことを提案すると、学生の1人は「若者が見るのはインスタグラム。顔が見えて親近感がわく」。もう1人は「インパクトが必要。議員のイメージは『スーツを着て、おじいちゃん』だけど、マッチョや赤髪の議員がいると、こういう人でもなれるんだと関心を持つ入り口になる」と答えた。

 閉会後、種清さんは「若い世代や政治・議会に関心のない人に議会の情報をどう届ければいいのかが一番の課題だった。『こうやったら若い方に届くのではないですか』と議会では出ない意見をもらったのでありがたい」と語った。

 企画した3年生の山田和香さん(20)は「テレビでしか政治家に触れていなかったので悪い印象しかなかった。仕事してるのかなあ、何しているのかなあという感じだったが、地域に熱い思いをもっていると分かった」と話した。(滝川直広)

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