石山アンジュさん
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 政治資金規正法の改正案が自民党単独で国会に提出され、議論が始まる。政治の信頼回復に向けた正念場となるが、ここまでの政治家たちの振る舞いをどうみるのか、これから何を期待するのか。社会起業家の石山アンジュさんに聞いた。

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広がる政治へのあきらめ

 若い世代の政治に対する思いは、怒りより絶望に近い。裏金問題を受け、代表理事を務めるミレニアル世代のシンクタンク「パブリックミーツイノベーション」が昨年末から年始にかけて約1400人に行った調査では、73%が「政治を通じて社会を変えることができると思えない」と回答した。岸田文雄首相ら国会議員には、この温度が伝わっていないのではないか。

 志があり、社会を変えたいと考えている若い起業家は増えている。政治に関わりたいと考える人もいる。若者が絶望せざるを得ない状態が長期化すると、すでに指摘されている政治への無関心や低投票率などに、さらなる拍車がかかるのではないかと懸念する。国会議員は民主主義の根幹を揺るがす事案であると認識し、向き合うことが重要だ。

「何を見せられているのだろう」 若手議員も突き上げなく

 自民党の政治資金規正法改正…

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