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鳥取県の大山で雪山のトレーニングを積んだ比嘉正岳さん(左)らヒマラヤキャンプ2025年隊のメンバー=比嘉さん提供

 若手の登山者たちが力を合わせ、ヒマラヤの未踏峰を目指す日本山岳会の「ヒマラヤキャンプ」2025年隊が20日、日本を発つ。エベレストでもツアーが行われるようになった商業登山全盛の時代に、誰も踏み込んだことのない領域を目指す取り組みだ。

 キャンプは世界に名を知られる登山家、花谷泰広さん(49)=山梨県在住=の発案で15年に始まった。日本山岳会が25年に創立120周年を迎えることから、19年から記念事業と位置づけられている。

 ヒマラヤを含め、海外登山の経験が浅いか未経験の若手で隊を編成。約1年間トレーニングを積んでヒマラヤに向かう。コロナ禍などによる中断もあったが、これまで6回の遠征が行われた。キャンプ開始から10年、日本山岳会創立120周年の節目を迎えた今年は、しめくくりの遠征となる。

2014年に解禁 白く輝く峰

 25年隊には24~36歳の…

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