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英国中部ノースヨークシャー州で2024年7月5日、下院総選挙の自らの選挙区で当選を決め、話をするスナク首相=ロイター
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 4日に行われた英国下院(定数650)の総選挙は、英メディアによると、最大野党・労働党が単独過半数を獲得し、14年ぶりに政権を奪取することになった。与党・保守党は、なぜ歴史的な敗退を喫したのか。労働党は、どのような政権運営をしていくのか。東京大学大学院の小川浩之教授(現代英国政治外交)に聞いた。

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 保守党が大敗した理由の一つは、安定性を欠いていたことだ。ブレグジット(英国の欧州連合〈EU〉離脱)をめぐる混乱が長く続き、当時のジョンソン首相がコロナ禍の最中にパーティーを開いていたこと、同じくトラス首相が50日も持たずに辞任したことも拍車をかけた。

 また、人びとの暮らしが苦し…

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