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英国会議事堂の前の広場で、集会を開いたパレスチナの支持者たち=2024年4月13日、ロンドン、藤原学思撮影

 英政府とパレスチナ自治政府は28日、パレスチナの国家承認が「重要」だとする覚書を交わした。欧州でパレスチナの国家承認に向けた動きが進むなか、英国が今後、どの時点でパレスチナを国家承認するかが焦点となる。

  • パレスチナの国家承認は総選挙時の公約でも「約束」

 スターマー英首相はこの日、官邸でパレスチナ自治政府のムスタファ首相と会談。英政府によると、自治政府首相が英国を公式訪問するのは2021年以来で、23年10月にイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まってからは初めてとなった。

 覚書は両政府間の「戦略的協力」をめざすもので、将来的にパレスチナ国家とイスラエルが共存する「2国家解決」に向けて、「承認の重要性を強調する」と記された。また、「英国は、独立国家への決意も含め、パレスチナの人びとにとって不可侵の自決権を確認する」とされた。

 ただ、英国のラミー外相は実際の国家承認について「最もインパクトのあるタイミングで」とする声明を出しており、実現の時期は見通せない。

パレスチナ自治政府首相府は…

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