英国で、経営者が職場におけるハラスメントや差別といった不適切な行為を隠すために「秘密保持(守秘義務)契約」(NDA)を結ぶことが禁じられる。英紙ガーディアンによると、政府が7日夜、労働者の権利を強化する「雇用権利法案」に修正を加える。
- 性被害などの「口封じ」させない ある英国人女性の戦い
法案が施行されれば、職場でセクハラなどの被害を受けた従業員は、NDAを盾にした訴訟のリスクをおそれずに自由に発言ができるようになる。また、目撃者が不適切行為を指摘することも可能になる。
英国では立場や財力の不均衡から、NDAによって「口止め」を強いられるケースが相次いでいた。特に、女性の性被害事案でNDAが悪用されていると指摘されてきた。
英最大規模の労働組合が実施…