英議会上下両院は12日、高炉閉鎖の危機に陥っていた中国企業傘下の英製鉄大手ブリティッシュ・スチール(BS)を英政府の管理下に置き、事業を続けるための緊急法案を即日可決した。直後にチャールズ国王が承認し、法律となった。
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新法下では、国務大臣が鉄鋼業の事業者に対し、雇用や経営、情報提供について指示を出すことができるようになる。指示の目的は「特定資産を継続的かつ安全に使用すること」とされる。
2020年に中国の敬業集団に買収されたBSは、英イングランド東部スカンソープで、英国内で最後に残る高炉2基を運転する。ただ、「1日当たり70万ポンド(約1320万円)の損失が続いている」として、今年3月27日、従業員や労働組合と閉鎖に関する正式協議を始めたと発表していた。
BSの発表によると、敬業が…