スイスのジュネーブで2025年6月20日、イラン側との協議を終えてメディアに話すドイツのワーデフール外相(中央)。英国のラミー外相(左)、フランスのバロ外相(右から2人目)、欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(右)も並んだ=ロイター

 イスラエルとイランの交戦が続くなか、英独仏の外相は20日、スイスのジュネーブでイランのアラグチ外相と会談した。米国の軍事介入が焦点となっているが、欧州側はあくまで外交を通じた緊張緩和を目指しており、イランに米国との協議継続を強く呼びかけた。

 会談は20日午後に始まり、欧州連合(EU)の外相にあたるカラス外交安全保障上級代表も参加。イスラエルが13日にイランへの攻撃に踏み切って以来、イランの政権幹部が西側諸国と直接協議に臨むのは今回の会談が初めてとなった。

 欧州側はイランに民生目的に限った核開発を確約させることで、イスラエルとの衝突に歯止めをかけることを目指している。マクロン仏大統領は20日、会談を前に「核開発を含む交渉への復帰を絶対的な優先事項にするべきだ」とイランに要求。「民間人への攻撃は正当化できない」とも述べ、イスラエル側に自制を求めていた。

 ラミー英外相は会談後の記者…

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