オンラインで講師と英語で話す子どもたち=佐賀県上峰町

 日本人の英語力は、国際英語能力試験「TOEIC」の平均点などで比べると、世界的に見てあまり高くない。それを伸ばすには、どうしたらよいのか。中部大学准教授の三上仁志さん(応用言語学)は、アメリカの心理学者が提唱した「グリット」と呼ばれる長期目標に向かってやり抜くことができる力に注目し、成績と性格の関係を調べた。

 同大の2~4年生106人を対象に、オンライン調査をした。グリットの中でも、「L2グリット」と呼ばれるもので、語学学習への粘り強さや熱意の度合いを調べた。

 「私は、自分の英語能力の弱点を改善するために、たくさんの時間と努力を費やしている」「私の英語学習への興味は、年によって変わる」など9個の質問に対し、1(全くあてはまらない)~5(非常にあてはまる)の5段階で答えてもらい、平均値を出した。グリットの値と、大学でのすべての英語の授業の成績を平均したGPA、TOEICの点数との関係を調べた。

 すると、予想通り、グリット…

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