英西部ウィドネスで2025年5月2日、改革党候補が補選で6票差で勝利し、6本の指を立てるファラージ党首=ロイター

 英国で1日、下院の補選があり、右派ポピュリスト政党・改革党が勝利した。改革党は同日のイングランド地方選でも票を伸ばしており、労働党と保守党の二大政党が低迷するなか、存在感を高めている。開票作業は2日夕まで続く見通し。

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 改革党は2018年に、英国の欧州連合(EU)離脱を単一焦点とした「ブレグジット党」として設立。ファラージ党首はEU離脱を主導してきた人物で、トランプ米大統領と親しい。移民を大幅に減らすことや、米政権でマスク氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」を英国にも導入することを政策として掲げる。

 補選があったのは、昨年7月の総選挙で労働党が過半数の票を得た選挙区。だが、当選議員が暴行事件で辞職。地方選に合わせて投票が行われた。再集計の結果、改革党候補が6票差で労働党候補を振り切った。ファラージ氏は「我々が労働党政権に対する主要野党であることが証明された」と主張した。

二大政党に「大きな挑戦」

 今年の地方選の対象は6の行…

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