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 7シーズン目のMリーグで初優勝を果たしたフェニックス。

 優勝を経験したチームは、態勢を変え、再び前に進み始めている。

 6月上旬、今季限りでチームを退く近藤誠一と来季から選手兼任監督に就任する茅森早香、チームメンバーの醍醐大(ひろし)、竹内元太、浅井堂岐(たかき)に話を聞いた。

 ――今季、最も印象的だったのはファイナル直前の監督退任の発表でした。

 近藤 体調が戻ってきて、どうしたいか自問自答していました。選手に戻りたいと決め、会社の方と相談して後押しもしていただいた。そこで、スポンサーの皆さんとのイベントがあるタイミングに発表しました。

 退任を発表した後は、とにかく最後までみんなと一緒にやり切ろうという気持ちでした。あわよくば、(選手の気持ちに)ちょっとブーストがかかってくれればいいなとは思っていましたけど。

 竹内 普段、最高位戦で会えるので僕はそんなに意識しなかったですね。

 浅井 僕は誠一さんと会ってからまだ1年くらい。今までの、というのはないんですけど、まず思ったのは優勝したいっていう気持ちでした。あとはすごく負けてしまっていたので、もうちょっと安心させられるような活躍をしたかったなっていう感じです。

写真・図版
左から醍醐大、茅森早香、浅井堂岐、近藤誠一、竹内元太

 醍醐 僕は、誠一さんの体調が良くなったっていうことなので「良かったな」という気持ちと、率直にチームからいなくなるのが「嫌だな」っていう気持ち。両方あって、もやもやした感じでした。

 茅森 私は、実は結構前に車の中でチラッとそんな話を聞いていて。いつかはあるし、今シーズンかなっていうのはずっとあったので、あまり気持ちの変化はなかったです。

 ――近藤監督の後を引き継ぐのが、茅森選手になりました。

茅森早香が監督に立候補した理由、来季に向けて選手たちが考えていること。すでにチームは前に進み出している。最後は、監督を退任する近藤誠一がチームへの愛を語った。

  • 「天才」茅森早香の子どもへの愛、近藤誠一の復活……。選手たちの物語はこちらから。

 茅森 自分から立候補しまし…

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