取材に応じる元女子生徒=2025年8月18日、水戸市、原田悠自撮影

 水戸市の私立水戸英宏(えいこう)中学校に通っていた女子生徒が同級生からいじめを受けて不登校になった問題で、学校が再調査を実施し、女子生徒に謝罪していたことがわかった。だが、女子生徒が求めていた加害生徒への対応については「生徒が既に卒業しており指導は困難」と説明したという。

 この問題をめぐっては、弁護士らでつくる調査委員会が昨年、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」だと認める報告書をまとめている。

 それによると、女子生徒は中学1年だった2022年1月以降、複数の同級生から無視や悪口といったいじめを受け続け、女子生徒が白く加工された集合写真をSNSで公開されるなどした。

 次第に頭痛や吐き気、胃の痛みなどの症状が出て、23年1月から不登校に。1年以上にわたりオンライン授業を受けざるをえず、登校できないまま昨年3月に卒業した。

 女子生徒は担任らにたびたび…

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