茨城県東海村長選は7日投開票され、いずれも無所属で、現職の山田修氏(64)が新顔で元法律事務所事務局長の大名章文氏(69)と介護福祉士の根本華奈氏(34)を破り、4選を果たした。山田氏は村に立地する日本原子力発電東海第二原発について「再稼働は必要」と訴え、「(選挙結果は)今後の判断材料の一つにしたい」と述べていた。
ただ、再稼働にあたっては、村の判断だけでなく、水戸市など周辺5市や県の事前了解を必要とする「茨城方式」と呼ばれる安全協定があり、今回の選挙結果で再稼働がすぐに動き出す状況にはないとみられる。
山田氏は再稼働についてこれまで「中立」としてきたが、6月の村議会で立候補表明と共に初めて「再稼働は必要」と明言した。
選挙戦では、子育て支援の拡充などこれまでの3期12年の実績をアピール。原発に関しては「原子力と共に歩む必要がある」と訴えた。自民や国民民主の国会議員が応援に入り、原発推進派村議らも支える組織戦を徹底し、支持を広げた。
一方、大名氏は「住民合意のない再稼働は認めない」などと訴え、根本氏は「住民アンケートと住民投票を行った上で再稼働を検討したい」と訴えたが、いずれも及ばなかった。
当日有権者数は3万1313人で、投票率は46.94%(前回49.96%)だった。
東海村長選の開票結果
当 10,659 山田 修 64 無現 (4)
2,960 大名 章文 69 無新
928 根本 華奈 34 無新
(確定得票)