茨城県立学校の2020年度と21年度の入試で大規模な採点ミスがあり、茨城県教育委員会が採点に関わった教職員1141人を21年に処分しながら、文部科学省に報告していなかったことがわかった。教職員の処分については文科省に報告が求められており、近く修正した数字を報告するという。
県教委によると、20年度と21年度の入試で県立高校や中学、中等教育学校を合わせて78校で988件の採点ミスがあった。配点を誤ったり、部分点を与える基準が明確でなかったり、正答を誤りとして採点したりしていた。21年5月、採点に関わった教職員や県教委職員1159人を処分した。
文科省は都道府県や政令指定都市の教委に対し、年度ごとに公立学校教職員の懲戒処分などの状況について報告を求めている。県教委は1159人のうち県教委職員ら18人を除く教職員1141人分を報告する必要があった。
1141人の処分の内訳は減…