「草履式鼻緒サンダル」を掲げる長野県塩尻市立片丘小学校の児童たち。同校発祥のため、別名「片丘ぞうり」とも呼ばれているという=2025年6月16日午前8時55分、同市片丘、小川聡仁撮影

 子どもたちが学校で使う、上履き。白くて甲の部分にゴムバンドを通した「バレーシューズ」や、そのまま足を入れて履ける「スリッポン」などのシューズが一般的だが、伝統的に草履やスリッパを履いている学校もある。各地の学校などに取材すると、昨今の上履き事情が見えてきた。

 6月16日、長野県塩尻市の市立片丘小学校の教室をのぞくと、朝の会に参加する児童の多くが、裸足で白い草履型のサンダルを履いていた。

 小学5年の池田陸玖(りく)さん(10)は「夏はこれが当たり前。涼しくて、心地良い」、川口洵(まこと)さん(11)は「靴下がなくて過ごしやすい」とそろって笑顔を見せた。

「草履式鼻緒サンダル」を履く児童たち=2025年6月16日午前8時32分、長野県塩尻市片丘、小川聡仁撮影

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