東京都議補選の惨敗を受けて引責辞任を表明した自民党東京都連の萩生田光一会長の後任に、井上信治元万博相を選任する方向で最終調整されていることが分かった。複数の都連幹部が明らかにした。次期会長は、都内選出の国会議員らによる選考委員会を経て、近く決まる見通し。
萩生田氏は安倍派所属で、裏金事件を受けて党役職停止(1年)の処分を受けた。しかし、対象は党本部の役職のみとされ都連会長は続投。今月7日の都議補選で自民が「2勝6敗」に終わり、辞意を表明していた。
井上氏は麻生派所属で、衆院当選7回。都連会長は従来、閣僚経験者が務めており、都連所属では丸川珠代元五輪相(安倍派)らがいるが、裏金事件との関連が薄い国会議員の就任を望む声が上がっていた。(本多由佳)