スポーツ活動中の落雷事故は、重大な被害を及ぼすことが少なくない。
2014年8月、愛知県の私立高のグラウンドで練習試合をしていた野球部の投手が頭に雷を受け、死亡した。日本スポーツ振興センター(JSC)のデータベースによると、降雨で試合は中断していたが、雨が上がり、青空も見えてきたことで再開。マウンドの投手に、雷が落ちた。
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相次ぐ落雷事故
スポーツ活動中の落雷事故が絶えません。4月には奈良市で部活動中の中高生6人が心肺停止などで病院に運ばれ、宮崎市の高校では昨年4月にサッカーの練習試合で18人が救急搬送されました。被害に遭った人の思いから対策を考えます。
17年にJSCからの死亡見舞金が給付された事故では、高校野球の練習試合中、守備についていた選手が落雷に遭い、数カ月後に亡くなった。事故発生時、雲は出ていたものの晴れており、雷鳴など落雷の兆候は全くなかったという。
日本サッカー協会は「近年の…