東京都内の50代パート女性は、小林製薬(大阪市)のサプリメント「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」を服用後に腎炎を起こし、今も治療を受け続けている。
女性は健康診断で悪玉コレステロールの値が高いとされ、2023年はじめごろから紅麹コレステヘルプの服用を始めた。「インターネットで多くの人が買っているのを目にして、薬局でも売られていた。これなら大丈夫かなと思った」
だが、今年2月下旬、強いのどの渇きを覚えるようになった。食欲も低下、2週間足らずで体重が3、4キロ減った。水分をたくさんとらざるを得ず、夜中に2度、3度とトイレに行くことになり、熟睡できない日が続いた。尿は泡立っている感じだった。
同じころ、会社の健康診断の結果が届いた。前年まで問題のなかった腎機能を示す「eGFR」や「クレアチニン」の値が正常値を大きく外れていた。
「これはおかしい」と近くのクリニックを受診。医師からは「このまま悪化すれば、人工透析をしないといけなくなる恐れがある」と言われた。
それまで特に病気もなく健康体だったのに、何でこんなことになってしまったのか。女性は不安を募らせた。
3月、紅麴コレステヘルプを…