対局開始時の藤井聡太棋王(左)と増田康宏八段=2025年2月22日午前8時57分、金沢市、日本将棋連盟提供

 将棋の藤井聡太棋王(22)=名人・竜王・王位・王座・王将・棋聖と合わせ七冠=に増田康宏八段(27)が挑戦している第50期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)の第2局が22日、金沢市で指され、後手の藤井棋王が140手で勝ち、開幕2連勝として棋王3連覇に王手を掛けた。

 「雁木(がんぎ)」から力戦に進み、選択肢の多い展開が続いた一局。難解な戦いながらも優位を保ち、最終盤まで正確な指し手を続けて勝ち切った藤井棋王は「盤面全体で戦いが起こって、どう判断するか非常に難しい将棋でした。もうちょっと違う指し方もあったのかなと思います」。次局に向け「スコアは意識せずに精いっぱい頑張りたいと思います」と述べた。

 増田八段は「勝負所もあったと思いますけど、勝てなかったのは力不足」と一局を総括。今回が初めてタイトル挑戦。2連敗で後がなくなったが「次はすぐ1週間後にあるので、後手番ですけど作戦を準備して臨みたいと思います」と抱負を述べた。

 第3局は3月2日、新潟市で指される。

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