藤井聡太棋聖（21）＝名人・竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将と合わせ八冠＝に山崎隆之八段（43）が挑戦する将棋の第95期棋聖戦五番勝負（産経新聞社主催）の第１局が６日、千葉県木更津市で指され、藤井棋聖が90手で先勝した。
４連覇中の藤井棋聖が防衛すると、棋聖獲得５期で自身初の永世称号となる永世棋聖の資格を獲得する。
過去の永世称号獲得最年少記録は、中原誠十六世名人が１９７１年に永世棋聖資格を得た時の23歳11カ月。藤井棋聖は53年ぶりの更新を目指す。
山崎八段は15年ぶり２度目のタイトル戦。初の戴冠（たいかん）を狙う。
終局後、藤井棋聖は「いいスタートを切ることができたかなと思います。第２局以降は先後が決まっている（第２局は先手）ので、しっかり準備をしていきたいです」。山崎八段は「予定と違う戦いになったところで弱気になってしまったことは挑戦者としてよくなかった。（次局は）より自分のベストを出し切って、もっと良い将棋を指したい気持ちです」と述べた。（北野新太）
