将棋の第83期名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)で防衛を果たした藤井聡太名人(22)=竜王・王位・王座・棋聖・棋王・王将と合わせ七冠=が9日、愛知県蒲郡市で開催された祝勝会に出席した。
4、5月の七番勝負では挑戦者の永瀬拓矢九段(32)を4勝1敗で退けて3連覇。10、11の両日に市内の旅館「旬景浪漫 銀波荘(ぎんぱそう)」で予定されていた第6局の開催がなくなったため、祝勝会が開かれる運びとなった。
県内在住の藤井名人は、幼少期に家族旅行で訪れて以来の蒲郡訪問。あいにくの雨が舞う中での滞在となったが、市内の海辺の文学記念館で抹茶を楽しんだ後は竹島水族館へ。飼育員の案内でカニやサメに直接触れるなどして笑顔を見せていた。
水族館などを訪れた藤井聡太名人
市内の蒲郡クラシックホテルで開催された祝勝会では、約200人のファンの前に登壇。2度の千日手指し直しがあった激闘を振り返り「得難い経験の出来たシリーズ。経験を生かし、実力を高めていけるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。