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アイゴの定食=2025年3月14日、三重県庁、高田誠撮影

 【三重】藻場を食い荒らし、生態系を乱すアイゴを食べようと、津市の県庁食堂で14日、「アイゴとつみれの銀餡(ぎんあん)仕立て定食」(880円)が提供された。100食は三十数分で完売した。

 近年の海水温の上昇で、アイゴやブダイが冬場でも活発に動き、志摩半島沿岸部では藻をエサとするアワビやサザエが思うように取れなくなっている。

 一方でアイゴはひれに毒があり、磯臭く、ほとんど流通していない。このため、県と食堂の魚国総本社が「食べる環境対策」を催した。

 アイゴの定食で出された竜田揚げは、肉厚の白身で弾力がある、上品な味わいだ。つみれはショウガが効いて臭みは薄れていた。舌鼓を打っていた人たちは「捨ててしまう魚ならもっと安く食べたい」などと話していた。

 25日と4月8日にはアイゴのフライ(380円)が提供される。

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