蘇州の日本人学校バス襲撃、男の死刑執行　なぜ日本？言及ないまま

　中国の江蘇省蘇州市で昨年6月に日本人学校の送迎バスが刃物を持った男に襲われ、3人が死傷した事件で、死刑判決を言い渡された男の刑が執行されたことが在上海日本総領事館への取材でわかった。中国外務省から16日、在中国日本大使館に説明があったという。

　男は周加勝死刑囚で、バスを迎えにきていた日本人の母子を負傷させ、案内係の胡友平さん（当時54）を殺害したとして、蘇州市の裁判所から1月に故意殺人罪で死刑判決を受けていた。総領事館によると、死刑がいつ、どこで執行されたかの具体的な説明はなく、確認作業を進めているという。

　判決は動機を「借金苦」としたが、日本人を狙った犯行かどうかの言及はなかった。男が控訴しなかったため、その後に公判が開かれることもなかった。