9日に全面開業する虎ノ門ヒルズの「グラスロック」=2025年4月4日午後2時49分、東京都港区、本多由佳撮影

 不動産大手・森ビルが東京都港区で進める再開発事業「虎ノ門ヒルズ」の新施設「グラスロック」が9日、全面開業する。7日に内覧会が開かれた。

 グラスロックは、虎ノ門ヒルズの中心部に位置する地上4階地下3階の建物。延べ床面積は約8800平方メートルで、方角によって三角形に見える外観が特徴だ。1月に一部店舗が先行開業していたが、今回オープンする店舗を加えると、商業施設は書店や飲食店など計7店舗となる。

 社会課題解決をめざす企業や個人が交流する会員制拠点「Glass Rock」も公開された。地下1階と地上4階に設置され、4階にはフランクな意見交換を促そうと、バーカウンターを併設。地下1階には、音声コンテンツが収録できる防音スタジオや会員の取り組みを発信するギャラリーなどを設けた。社会課題解決に向けた取り組みの最前線にいる大学やNPO、企業などが「共創パートナー」としてワークショップの運営などを行い、会員に学びの場を提供する。森ビル担当者によると、当面は100社、1千人の参加をめざすという。「多くの人に集まってもらうのが課題解決の第一歩。確実に行動に移せるか、行動の広がりを持たせられるかを重視していきたい」と話した。

 虎ノ門ヒルズは2014年開業の「森タワー」を皮切りに、23年開業の虎ノ門ヒルズ駅とつながる「ステーションタワー」など、超高層タワー4棟が開業している。今回の開業で、2009年に開始したプロジェクトが一区切りする。

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