昆虫館Bar店主の大島千幸さん。店内のあちこちに昆虫の標本が並ぶ=2025年5月19日午後、東京都新宿区、大木理恵子撮影

 カマキリ研究者が作った夢の空間が、東京都新宿区にある。見た目の美しさ、多種多様な体つき、不思議な生態……。グラスを片手に、昆虫への愛やロマンを語り合える場所だ。

 大島千幸(かずゆき)さん(32)が店主を務める「昆虫館Bar Species(スピーシーズ)」は、飲食店や居酒屋が立ち並ぶ一角にある。店内のカウンターや壁には、昆虫標本がずらり。生きた昆虫もいて、記者が訪れた日は、ツダナナフシが葉の間からひょっこり顔をのぞかせていた。

 メニューには、昆虫にちなんだカクテルも。翅(はね)が青色に輝くモルフォチョウをイメージしたものや、コオロギの粉末が入ったものなど約15種類。

 客から「あの虫をイメージした一杯を」とリクエストされて作ることもある。もともとお酒好きで、カクテルの知識は独学で身につけた。

モルフォチョウ(左)をモチーフにしたオリジナルカクテル=2025年5月19日午後、東京都新宿区、大木理恵子撮影

 運ばれてきたおつまみのナッ…

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