6月下旬に開かれたパリ・オートクチュールウィーク中、宝飾ブランドからはハイジュエリーが発表された。色彩や音といった感覚的な要素から、水や動植物などの自然まで、モチーフは多彩。それぞれのブランドが誇る技巧でみせた。
色を形に――。2年に一度、新作を発表するエルメスは、クリエーティブディレクターのピエール・アルディが色彩理論を掘り下げた。「色という根源的な現象で、自律的で独立した、強いアイデンティティーを確立する方法を見つけたいと考えた」。ブランドを象徴するバッグ「バーキン」(2億6120万6千円)は、黄、青、ピンクのサファイアやアメシストで虹色の光を放つ。1400個もの色石が波打つように連なるネックレス(1億6852万円)も存在感があった。
躍動感あふれる新作群を発表…