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共同記者発表する岸田文雄首相(左)。中央は韓国の尹錫悦大統領、右は中国の李強首相=2024年5月27日午前11時40分、韓国・ソウルの青瓦台迎賓館、代表撮影
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 北朝鮮が27日未明、「衛星ロケット」の打ち上げを予告した。直後にソウルで開かれた日中韓首脳会談(サミット)で、日韓はともに北朝鮮を名指しで非難。北朝鮮の「後ろ盾」とされる中国との温度差がのぞく形ともなった。日本政府は技術的な進展などに警戒を強めている。

 日中韓サミット後、3首脳がそろって臨んだ共同記者発表。韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は北朝鮮の「予告」に触れ、「衛星打ち上げは明白な国連安保理決議違反で、国際社会が断固として対応していく必要がある」と批判した。岸田文雄首相も「仮に発射を強行すれば国連安保理決議に違反するもので、強く中止を求める旨を(会談で)述べた」と語った。

 一方、中国の李強(リーチアン)首相は朝鮮半島情勢について「各方面が建設的な役割を発揮し、半島問題の政治的解決のプロセスを推し進め、地域の平和と安定を維持すべきだ」と述べたが、北朝鮮への具体的な批判はなかった。米国との連携を強化する日韓と、米中対立の中で北朝鮮と深い関係を維持する中国。朝鮮半島の非核化をめぐっても、もとより姿勢の違いがある。

 発表されたサミットの共同宣…

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