東京・表参道の宝石店で2015年に起きた強盗致傷事件で、日本が容疑者として引き渡しを要請している英国籍の男が24日、ロンドンで発生した殺人未遂事件の被告として地元の裁判所で有罪判決を受けた。刑が確定すれば英国で収監される。日本への引き渡し手続きは当分の間、先延ばしになる。

 男はダニエル・ケリー被告(46)。他の英国籍の2人とともに15年11月、宝石店「ハリー・ウィンストン」で警備員を殴り、1億円超相当の貴金属計46点を奪って逃げた疑いがある。警視庁は逮捕状を取り、17年に国際手配していた。

 一方、ロンドン警視庁によると、ケリー被告は19年7月、東京の事件とは別の2人の男と共謀し、ロンドンの民家で当時41歳の男性を拳銃で撃って殺害しようとした。英メディアによると、被害者の男性は過去に英史上最大規模の現金強奪事件で実刑判決を受けた「ライバル」だった。

 ロンドン警視庁によると、共謀者の供述からタブレット端末「iPad(アイパッド)」の存在がわかり、捜査が加速したという。

 英公共放送BBCによると…

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