旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.〈スマイルアップ〉)創業者、故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、同社が「ジャニーズ性加害問題当事者の会」(9月解散)元副代表の石丸志門さん(57)に対し、同社の損害賠償債務は「1800万円を超えない」ことの確認を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。20日に第1回口頭弁論があり、石丸さん側は争う姿勢を示した。
訴状によると、同社が設けた「被害者救済委員会」が性被害の補償額として1800万円を提示。石丸さんは、喜多川氏に事務所を退所させられたことなどによる逸失利益や、当事者の会での働きなどを考慮して補償額の増額を求めており、民事調停でも主張の隔たりが大きく、同社が提訴した。
同社側は「被害者救済委員会の算定した補償金額を大きく上回る補償金額を被告に支払うことは、被害者間の公平を損なう」として「被告の主張する金額に任意に合意することは困難」と主張している。
石丸さん側はこの日、「1800万円は受け入れられない」と争う姿勢を見せ、被害救済委の提示額の10倍にあたる1億8千万円を支払うよう求めた。
「事前の相談なく、残念」
弁論後、石丸さんは「個人の…