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人口減が続く石川県珠洲市の一角。奥に市役所が見える=2024年10月21日、同市、土井良典撮影

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の奥能登4市町(輪島市、珠洲市、能登町、穴水町)の推計人口が5万1057人(11月1日現在)となり、能登半島地震が起きた元日と比べて7・5%(4156人)減った。県が2日、発表した。

 転出者数から転入者数を引いた「社会減」は同じ10カ月間に2788人で、前年同期の5・5倍だった。4市町の同期間の転出者数は3644人(前年同期1556人)にのぼる一方、転入者は856人(同1048人)にとどまった。世帯数では、元日の2万3921世帯から11月1日現在では2万2277世帯と、6・9%(1644世帯)減少した。

 社会減を市町ごとに集計すると、輪島市が1429人(同342人)、珠洲市が720人(同52人)、能登町が409人(同77人)、穴水町が230人(同37人)。珠洲では社会減が前年同期の13・8倍になっていた。

 被災6市町の七尾市の推計人口も元日の4万7198人が4万5644人に、志賀町では1万7239人から1万6652人に減少。最大震度7を観測した志賀町の富来地区で食堂を営む男性(69)は「なんとか店は再開できたが、周辺の過疎化が深刻。区長と『半分ぐらいしか残らないのではないか』という話をしている。寂しい限りだ」と語った。

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