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崩落したJR美祢線の第6厚狭川橋梁=2023年7月3日午前11時16分、山口県美祢市、向井光真撮影
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 昨夏の大雨での被災で運休が続いている山口県のJR美祢線(厚狭―長門市)について、JR西日本は29日、同社単独での鉄道の復旧や運行は困難との意向を表明した。被災ローカル線の存廃論議は全国で相次いでおり、美祢線のあり方は今後の焦点となりそうだ。

 美祢線は昨夏の大雨で、第6厚狭川橋梁(きょうりょう)の橋と線路が崩落するなど80カ所が被災した。

 この日、沿線3市とJR西などでつくる同線利用促進協議会(会長=篠田洋司・美祢市長)の総会が山陽小野田市であり、JR西の広岡研二・広島支社長が「橋が崩壊しており、鉄道での復旧には相当な費用を要する。当社単独の復旧は非常に難しい」と表明。さらに「仮に復旧させたとしても、ご利用状況の推移などを踏まえると、当社単独で持続的な運行を行っていくのは困難」と述べた。復旧費用については具体的な額を示さなかった。

 そのうえで「美祢線に関する今後の議論の進め方(提案)」と題するペーパーを委員らに配布。持続可能性や利便性向上に関して議論する部会を設置し、より便利で持続可能な交通体系を検討して方針を決め、地域にふさわしい公共交通の早期復旧実現を目指す、との内容だ。方針決定の時期については「おおむね1年以内」と説明した。

 広岡支社長は「議論の前提を…

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