「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」が5月31日、東京都写真美術館(東京・恵比寿ガーデンプレイス内)で始まった。8月17日(日)まで。資料の保存、活用に深く関わってきた中国新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、中国放送、共同通信社が主催する。原爆の写真で報道機関が連携して企画展を開くのは初の試みだ。広島市民、報道機関の写真記者、写真家たちが撮影した広島原爆の記録写真162点と映像2点が展示されている。
「原爆の実相を伝える写真は、広島平和記念資料館には展示されているが、東京ではなかなか見ることができない。今回は、大学生まで無料。日本の未来を担う若者にも見に来てもらい、核が使われると、いかに悲惨な結果がもたらされるかを知って欲しい」。企画・構成などを中心になって進めて来た中国新聞社の金崎由美・ヒロシマ平和メディアセンター長(54)はそう話す。
企画展は、広島の原爆記録写真と動画を、ユネスコ「世界の記憶」への登録を目指して申請した資料を基に構成している。2025年4月の登録は見送られたが、引き続き登録を目指している。
遺体撮影中に「悲惨な写真は撮るな」
展示は、広島市民らによって…