広島に原爆が投下されて79年。1945年末までに14万人の犠牲者が出た「被害」の地で、その「加害性」を問い直す市民らの研究会が立ち上がった。手がかりとするのは、女性史研究家・加納実紀代(1940~2019)が残した「被害と加害の二重性」という言葉だ。 ■軍都で戦争支えた人々、二重性をもった「悲…