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自らの経験も踏まえて講義をした多々良周作裁判官=2025年5月7日、千葉大学、宮下晶撮影
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 裁判所の仕事を将来の選択肢として考えてもらおうと、千葉地裁は7日、千葉大学(千葉市)の法政経学部で出張講義をした。主に1年生の受講生約300人に、多々良周作裁判官と山口華怜書記官がそれぞれの仕事の内容や裁判所の社会的な役割、仕事にかける思いなどを語った。

 多々良裁判官は、裁判員制度の仕組みや裁判手続きのデジタル化などについて説明。自身の経験も紹介しながら、「仕事はチームワーク。議論と協働を重ね、法律の専門家として結論を示し、よりよい社会の実現に貢献できる」とやりがいを話した。

 講義後には質問をする学生が列をつくった。木部陽夏乃さん(18)は「裁判所の仕事は法廷での裁判のイメージが強かったが、裏側の事務も知って印象が変わった」。伊辺日咲さん(18)は「デジタル化の話がおもしろく、時代の流れに沿って裁判所も新しくなっていると感じた」と話した。

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