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指輪の仕上げ作業をする坂元高徳さん=2025年7月17日午後0時45分、滋賀県栗東市御園、北川学撮影
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 馬に蹄鉄(ていてつ)を打つ装蹄師(そうていし)の父親と2人の娘が、馬蹄(ばてい)をデザインしたアクセサリーのオンラインショップを営んでいる。指輪やネックレスなどのオリジナル商品は、ファンの間でじわりと人気を呼んでいる。

 日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニング・センター=滋賀県栗東市=で開業装蹄師として働く坂元高徳(たかのり)さん(65)は本業の傍ら、自宅の小さな工房で真鍮(しんちゅう)やシルバーなどを加工。馬蹄をデザインしたアクセサリーを作っている。大量生産される既製品のような完璧さはないが、味わいや温かみがあるのが特徴だという。

 きっかけは、長女の美紗子さん(34)が「馬蹄のアクセサリーを作って」と頼んだこと。坂元さんは金属加工の技術を生かし、馬蹄をモチーフにした表札などを作っては自ら使っていた。アクセサリーに応用すれば、素敵な物ができると美紗子さんは考えた。

 坂元さんが作ったのは馬蹄をデザインした指輪だった。表面の穴など細部にこだわり、美紗子さんは「これなら欲しい人がいはるのでは」と直感。一家の〝副業〟として手作りの指輪を販売することにし、2020年春ごろ、オンラインショップを開店した。

ネックレス、バングル、ピアスなども

 ブランド名は「norim(…

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