自民党は、約1年くすぶり続けてきた派閥の裏金問題の年内決着をめざし、取り組みを強めている。石破茂首相が対象議員に国会での説明を求めるほか、寄付によって「みそぎ」を済ませる案も浮上。だが、一部に反発があるほか、裏金づくりの仕組みや使い道などの実態解明は進んでおらず、ゴールは遠い状況だ。
「参院選に向けた党再生の姿を、目に見える形で示していただきたい」
8日、党本部で開かれた都道府県連幹事長を集めた会議。首相ら執行部に対し、地方側から厳しい声があがった。ある県連幹事長は取材に「来年の参院選はとても厳しい。危機感を共有した」と話した。
この会議の前にあった衆院選…