パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルの治安部隊が、もう一つの自治区ヨルダン川西岸の北部で、過去20年で最大規模とされる軍事作戦を展開しています。なぜ、このタイミングで攻勢を強めているのか。イスラエル軍情報部門でパレスチナ担当トップを務めた経験のある、ミハイル・ミルシュタイン・テルアビブ大学研究員に聞きました。

 ――イスラエルが、ガザで戦闘を続けるなか、ヨルダン川西岸の北部でも攻撃を強化しているのはなぜですか。

 ヨルダン川西岸北部でイスラム組織ハマスの活動が著しく活発化しているからです。問題は、ハマスだけではありません。イスラム聖戦、ファタハの武装部門といった他の武装組織も、ハマスの動きに呼応し連携を始めています。

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■イスラエルが懸念する第3次…

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