Smiley face
ふらっと立ち寄れば誰かと話せる。豪雨から6年、そんな地域の交流拠点ができた=岡山県倉敷市真備町箭田
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 2018年7月の西日本豪雨で大きな被害が出た岡山県倉敷市真備町でこの春、被災した民家が地域の交流施設に生まれ変わった。民家の所有者だった男性が「地域で活用してほしい」と言い残して3年前に他界した。被災の現場で欠かせない地域の絆を深める拠点にしようと、住民らが思いを継いで整備を進めた。

誰もが気軽に集まれる場所に

 「助けられたり助けたり、そんな地域の福祉拠点にしたい」。豪雨で一帯が冠水した真備町の箭田(やた)地区。木造2階建ての日本家屋の玄関にはこんな紹介文が掲げられている。

 6月下旬、地元の女性6人が絵本を手に笑顔を咲かせていた。施設の完成を機に結成した読み聞かせグループで、7月に子どもたちに披露する作品選びなどをしていた。「まずは互いの顔を知ることが第一。何でも話せる場になりそう」とメンバーの一人は話す。待望の集いの場という。

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